砥石のかけ方
砥石は基本的に硯の「丘」(墨を磨る部分。「墨堂」とも言う)にかけます。
皆文堂店頭にて販売しております砥石(バラ売り用・200円位~)をそのまま使っても良いですが、老坑・坑仔岩などの鋒鋩(表面の凹凸部分)が細かい硯などは、砥石を少し砕き、薄く小さくして使った方が良いようです。
なるべく丘のふちの部分(「硯唇」といいます)に、砥石が当たらないようにして下さい。
ゆっくり円を描くように、軽くかけるのがポイントです。
「じゃり、じゃり」という音や、毛羽立ったような手ごたえを感じたら、鋒鋩が立ってきた証拠です。適当な所でやめ、水で砥いた後の汚れをきれいに落としましょう。
その他にも…
硯の表面を硯面(けんめん)、裏側を硯陰(けんいん)、側面を硯側(けんそく)と言います。
①砥石を水に浸し、十分に水を含ませます。
②硯に水を入れ、砥石を指で軽く抑え、円を描くようにゆっくりとまわします。
③鋒鋩が立ってきたら、水できれいに洗い流して下さい。